
Eadweard Muybridge
エドワード・マイブリッジ
マイブリッジとリーランド・スタンフォードの話は、事実かどうかは別としても、なかなか興味深いです。
元カリフォルニア州知事でありスタンフォード大学の創始者でもあるリーランド・スタンフォードは大変な馬好きだったのですが、あるとき友人と2万5000ドルの賭けをしました。走っている馬は、4本の脚が同時に地面を離れる瞬間があるかどうか、という賭けです。
2人は馬の走りを観察してどちらが正しいのか確かめようとしましたが、肉眼では判断ができなかったため、スタンフォードは当時風景写真で知られていたカリフォルニア在住の写真家、エドワード・マイブリッジに写真で真実を証明するよう依頼します。
6年後、マイブリッジが妻の愛人を射殺した罪で裁判にかけられたりしたために中断しましたが、ようやくスタンフォードの主張が正しいことを証明する写真の撮影に成功しました。
写真によって明らかになったのは「馬は走行中、4本の脚が同時に地面を離れる瞬間がある」のはもちろん、地面を離れた4本の脚を体の下でほとんど束ねるように折りたたむ瞬間があるということでした。これには依頼したスタンフォード自身も驚きました。
6年という年月、マイブリッジが使用した写真機材や裁判などに支払った金額を考えると、賭けに勝ちはしたものの大した儲けにはならなかったようですが、それでもスタンフォードは大満足でした。
マイブリッジの連続写真は、1887年に「Animal Locomotion」というタイトルで出版されました。
馬やラクダの歩行、全裸の男が野球のバットを振ったりフェンシングをする場面、女性の入浴シーン(?)など、さまざまな動きが781枚の写真で記録されています。

人間の動作を4,789枚もの写真で撮影した決定版。そのほとんどのモデルは着衣のない状態で撮影されていて、160種類以上のさまざまなアクションを網羅しています。
マイブリッジの人物像と作品の両方が網羅された決定版。解剖学や運動力学に関する初期の考え方から写真による実験まで、豊富な写真とともに見ることができます。
マイブリッジの評伝。1872年にカリフォルニアで連続写真の撮影に成功したという出来事が、その後のカリフォルニアにハリウッドとシリコンバレーという2つの産業をもたらしたという筆者の主張は興味深い。
- J. Paul Getty Museum (英語)
- Musee d'Orsay Collection Database (英語・仏語・蘭語・スペイン語・イタリア語)
- Museum of Modern Art (英語)
- Royal Academy of Arts Collection (英語)
- San Francisco Museum of Modern Art (英語)
- Museum of American History (英語)

